Sony Acceleration Platformでは、これまで12年にわたり多くの事業を世に送り出してきました。
そして、事業開発を推進する中で、各フェーズで得た気付きや考え方、気持ちの整理の仕方などを言葉にし、したためてきました。その言葉たちから、毎週ひとつずつピックアップして、皆さまへのメッセージとしてお届けします。


Sony Acceleration Platformで多くの挑戦者を支援していると、大きく分けて2つの壁によくぶつかります。ひとつは「斬新なアイデアが思い浮かばない」こと、もうひとつは「アイデアはあるのに、途中で行き詰まってしまう」ことです。
これら2つに共通しているのは、無意識のうちに自分の現在の考えにとらわれてしまっているという点です。
斬新なアイデアを生み出すには、まず当たり前とされている現状を疑い、「もっとこうできるのではないか」という仮説を立てる必要があります。しかし、人は普段の環境や常識を無条件に受け入れてしまうため、自分ひとりで現状を疑うのは決して簡単ではありません。一方で、せっかく新しい仮説を立てられたとしても、今度は自分が考えたアイデアへの愛着や思い込みが強くなりすぎることがあります。たとえその仮説がどこか間違っていたとしても、意固地になって突き進んでしまい、結果として行き詰まってしまうのです。
だからこそ大切なのは、「自分には思い込みがある」「自分は間違っているかもしれない」という前提に立ち、あらかじめ心構えをしておくことです。自分の常識を疑うこと、そして仮説のズレや間違いにいち早く気づくこと。そのためには、自分の考えに固執せず、他者の意見をフラットに聞き入れる姿勢が欠かせません。思考のバイアスを自覚し、周囲の言葉に耳を傾ける柔軟性こそが、行き詰まりを打開し事業を進化させる鍵となります。

私たちSony Acceleration Platformは、これからもずっと、新しいことに挑戦している皆さまの一番の理解者であり、良きパートナーでありたいと思っています。