Sony Acceleration Platformのアクセラレーターは、新しい価値創造を支援し事業開発を加速するマインドセットとスキルを兼ね備えたプロフェッショナル集団です。それぞれがさまざまな実践経験を通じて学んだ専門的な知識を持ち、多様な分野で事業立ち上げや収益化をサポートしています。
本連載では、Sony Acceleration Platformに所属する多数のアクセラレーターの中から各回１名ずつをピックアップしご紹介いたします。
青野 達人 Tatsuhito AONO
――担当事例
・繊維事業者
・建設業者
・化学メーカー
・大手飲料メーカーの研究開発企業
・電気機器メーカー
他多数
アクセラレーターインタビュー
――これまでのキャリアを簡単に教えてください。
新卒でソニー・エリクソン（現ソニー株式会社のモバイル事業）に入社し機構設計部にて国内外向けのフィーチャーフォンやスマートフォンのメカ設計や、ボトムアッププロジェクトのプロトタイプデザイン業務に従事しました。ここでの経験でものづくりのおおよその基礎を身につけることができたと思っています。
その後、Sony Acceleration Platformが事務局を務める社内の新規事業オーディションを通過したwenaプロジェクト（※1）から声をかけられる形で参画することとなり、プロダクトを形にするのに尽力しました。初号機のメカ設計に始まり小型head（時計本体部分）のデザインを経て、wenaの第二世代以降はメカ設計とデザインのどちらも手掛けるようになりました。
こうして新規事業の中でデザインと設計を一体的に上流から下流まで一気通貫してものづくりを行うという、他では得難い経験をwenaプロジェクトでさせていただき、この経験で得たものをより効果的に世の中に還元していきたいと考えるようになり、現在はSony Acceleration Platformでアクセラレーターとして活動しています。
※1 wenaは当時ソニーの新入社員が発案し社内オーディションを経て事業化したプロジェクト。参考記事：「seiko wena wrist pro Mechanical set -LOWERCASE Edition-」LOWERCASE梶原由景さん×wenaメンバーインタビュー
――支援するうえで大事にしていることは何ですか？
理論的に思考を巡らせるだけではなく、完璧ではなくてもスケッチなり簡易モックなり設計データなり、何かしら手を動かして具体的な形にすることを心掛けています。
新規事業では、よく考えることで手戻りを避けられる領域と、やってみないと分からない領域がありますが、具体的なアウトプットに落とすことで、考えるべきことが見えてくることもある思っています。
――Sony Acceleration Platformの活動を通して実現したいことはありますか？
誰かの頭の中にしかなく形がさだまっていないものを可視化して形づくるお手伝いをすることを通じて、まだこの世にない面白いものを生み出していきたいです。
――オフの楽しみを教えてください。
ローカルに軸足をおくことがグローバルに通用する仕事を目指すことにもつながると思っているから、というわけでもないのですが、オフには地元近辺を散策してゆったり流れる時間を堪能しています。
――最後に一言お願いします。
みなさまの頭の中にしかないアイデアと出会い、それを形にするお手伝いができることを楽しみにしております。
※本記事の内容は2025年4月時点のものです。