Sony Acceleration Platformによるオリジナル連載「大企業×新規事業 -Inside Stories-」は、Sony Acceleration Platformの担当者が大企業内の新規事業組織のトップやエースにインタビューする企画です。
今回インタビューしたのは、株式会社竹中工務店(以下、竹中工務店)の常務執行役員で新規事業をされている石崎亮司さんです。新規事業組織のトップである石崎さんに竹中工務店の新規事業についてお伺いしました。

石崎 亮司さん
株式会社竹中工務店 常務執行役員

はじめに
――石崎さんのこれまでの竹中工務店でのキャリアについてお聞かせください。
1986年に竹中工務店へ入社し、以来、主に財務経理部門に携わってまいりました。特に財務諸表の取りまとめをはじめ、約30年にわたり財務の領域で経験を積んでおります。
将来の成長領域に本格的に取り組むにあたり、新規事業では経営全体を把握し、財務的視点からリスクと投資のバランスを見極められる人材が必要とされました。その背景から、財務畑で長く経験を積んできた私が、その役割を担うことになりました。
――財務の視点がどのように新規事業に活かされているのでしょうか。
当社はこれまで建築請負工事を専業とし、その領域でお客様の信頼に誠実に応え続けることで確かな基盤を築いてきました。 その上で新たな領域にチャレンジするには慎重な判断が求められます。財務の視点では、投資の妥当性や事業の継続性を見極めることが重要であり、私はリスクとリターンのバランスを冷静に見ながら、意思決定を支えています。