Sony Acceleration Platformでは、皆さまの日々の活動にお役立ていただきたい情報を「今月のピックアップ」として毎月一回お届けします。
7月にSony Acceleration Platformが主催したイベント「Sony Open Innovation Day 2025」では、「人とアイデアが重なり合う1日。ここから社会に新しい感動を。~Beyond the boundaries~」をコンセプトに、ビジネスはもちろん様々なフィールドで感動を生み出し続ける挑戦者やクリエイター、有識者、組織や事業の垣根を越えて活動するバウンダリースパナー(越境者)などが登壇し、新しい価値創造へのヒントや挑戦を後押しする考え方などを発信しました。
前回は、本イベント参加者のアンケート回答結果を基に、満足度ランキングのトップ3をご紹介しました。今月は、編集者が注目するセッションを3つピックアップしてご紹介します!
「一円相に潜む禅の智慧~自由と創造への挑戦」

<登壇者>
玄侑 宗久 氏 作家・禅僧
<トーク内容>
禅僧が一筆で描く「一円相」。惰性に流されれば円はできず、かといってコンパスで描いては何の意味もない。 VUCAの時代と言われて久しい昨今、先行きの不透明さが増す中で、新たな挑戦とはいかにあるべきなのか。禅のシンボルとも言われ、自由と創造の象徴でもある一円相に潜む意味を探り、禅僧で芥川賞作家の玄侑宗久氏が今後の生き方の指針を提案する。
<参加者の声>
・一円相というこれまでまったく興味をもっていなかったものに対して、とても奥が深いものだということを学びました。とてもよかったです。
・玄侑先生の講演が素晴らしかったです。一円相という図形としては極めて一般人にもわかりやすい「かたち」から入り、その作者たる各禅師の「問い・メッセージ」を通じて禅の教えを端的にわかりやすくお話しになられ、大変感銘を受けました。「なんでもないことを注意深く見つめて新しいことを見つける能力」の重要性という大変わかりやすいご指摘についても「なるほど」の言葉しかでないほど深く心に残りました。
・何度も巻き戻し再生をしつつ拝聴させていただきました。特に、誠拙禅師、廬山禅師の描いた一圓相からの問い、「人生は立てた目標と努力だけで決まるのか?」、「縁に対して開かれている状態とは?」は、普段、調査業務や、他者連携を担う身の為、勇気づけられた感覚を覚えました。
<編集者コメント>
お話にも大変感銘を受けましたが、何より参加された方々のお声がとにかくアツい!と感じました。初めて禅に触れた方にもわかりやすく説き、心を動かしてしまう玄侑さんは、すごい方だと純粋に感動しました。
「大企業における事業開発事例のご紹介」

<登壇者>
山田 真司 氏 カシオ計算機株式会社 時計事業部 時計開発統轄部 設計部 実装開発室
北川 遼 氏 清水建設株式会社 技術研究所 カーボンニュートラル技術センター 兼 NOVARE イノベーションセンター H2 Acceleration Group
<トーク内容>
大企業内の事業開発で各社が直面する課題や解決方法に共通点はあるのか?業界をリードする清水建設社とカシオ計算機社の事業開発ストーリー。それぞれの事業開発担当者がどのような困難に立ち向かい、どのようなマインドで乗り越えてきたのか、そのリアルに迫る。
<参加者の声>
・スピーカーの方々もまだ今も「進行中」であって、まだ「壁」に当たっていたり、悩んで迷って困って凹んでいたりして、こういったお話に、私も同化して聞き入りました。
・事業開発セッションでは、成功事例のご紹介があり、自身の進め方に大変参考になりました。
・事業開発の経緯やアイデアが事業になる過程についてなど、沢山のことが勉強になった。
・サ時計はいい視点と思いました。とても勉強になりました。
<編集者コメント>
アイデア出しに、年齢は関係ない。あらゆる視点と情熱を持って取り組むことで、実現に一歩近づくのだと感じさせていただきました。カシオさんと清水建設さん、全く違う業種のお二人が一緒に対談されているところも見どころです!
「世界で挑戦し続けるために必要なこと」

<登壇者>
阿部 一二三 氏 柔道家 パーク24所属
<トーク内容>
現役の柔道家として国境を越えて世界を舞台に活躍し続ける、その挑戦と成功の秘訣を説く。ビジネスパーソンにとっても役立つような、メンタルコントロールや心の整え方、プレッシャーとの向き合い方、壁の乗り越え方、成功への道筋の描き方と実行の行程について語る。
<参加者の声>
・質疑応答では、「本当のライバルのことは、寝るとき以外は考えていた」「負けてもお前が一番強い、と親から声掛けをもらっていた」といった阿部一二三さんのトップアスリートの等身大の話も聞くことができました。
・現役アスリートの阿部さんの取り組み姿勢やライバルへの思いなど普段聞けない話を聞けたのは興味深かった。
<編集者コメント>
現役選手である阿部さんが、ぽつり、ぽつりとお話しされる言葉は、ひとつひとつに実感がこもっていました。会場全体も阿部さんのお話に聞き入っており、オープニングにふさわしいセッションとなりました!
いかがでしたか?
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