Sony Acceleration Platformが提供しているビジネスマッチングサービス『Boundary Spanning Service』は、ソニーの多岐にわたるネットワークと精度の高い部署間マッチングにより最適なパートナー探索ができ、事業開発の伴走まで一気通貫でご支援可能なサービスです。
本連載「Boundary Spanning Service 利用者のリアルな声」では、『Boundary Spanning Service』を実際にご利用いただいている方々に、導入の理由やサービスを通じて実現したいことを伺います。

新卒で損害保険会社に入社し、新規事業開発部門を経験。その後ベンチャー企業2社を経て、2026年4月に東京地下鉄株式会社へ中途入社。都市・生活創造本部にて、非鉄道事業の新規事業領域の開拓・アライアンス推進を担当。

――東京地下鉄株式会社(以下、東京メトロ)における片貝さんの役割と、担当されている事業内容について教えてください。
片貝さん:私は「都市・生活創造本部 ビジネスサービス事業部 ビジネス開発担当」という部署に所属しています。都市・生活創造本部は平たく説明すると「鉄道以外の事業領域」を担う本部で、駅構内の広告事業や商業施設の運営などを扱っています。その中で私たちのチームは、さらに新しい事業領域を模索し、参画していくミッションを担っています。
東京メトロの過去の取り組みでは、24時間・無人フィットネスジム「LifeFit」のフランチャイズ展開や、子ども向けロボットプログラミング教室「東京メトロ×プログラボ」の運営などがあります。これらは駅構内ではなく地上にテナントを借りて出店しており、東京メトロ沿線に留まらず相互直通先の沿線エリアへも出店しています。「沿線エリアの価値向上」という大きなミッションのもと、地下(鉄道)の枠組みから地上へと飛び出し、お客様の生活を支える多様な新規事業を展開しています。
―― Boundary Spanning Serviceをお使いいただくことになった背景や理由を教えてください。
片貝さん:きっかけは、以前Sony Acceleration Platformさんが主催されていたエンタメ系企業のミートアップイベントにご招待いただき、参加したことです。その際に非常に良い繋がりができた経験がありました。その後、Sony Acceleration PlatformさんからBoundary Spanning Serviceのご案内をいただき、「ミートアップの時のように、新たな企業様と出会える期待感がある」と思って導入を決めました。
新規事業を創出する際、自社だけの力や他業界への知見には限界があるため、他社様の力を借りるオープンイノベーションが不可欠です。しかし、リアルの対面ミートアップだと参加企業数が限られますし、自社に合うパートナーに出会えるかどうかは運の要素も大きくなります。その点、オンライン上で広く募集やアプローチができる本サービスは、当社の課題意識にぴったりでした。
―― 実際に使ってみて感じた、Boundary Spanning Serviceならではのメリットや強みはどこにあると思われますか。
片貝さん:大きく2つのメリットを感じています。
1つ目は、オンライン上で事前に情報が見えるため、初回の面談から「仮説を持った状態」でスピーディーに深い議論に入れる点です。リアルな交流会だと「初めまして、お互い何をやっている会社ですか」というゼロからの手探りになりがちですが、本サービスではお互いにある程度「こういうことができるのでは」というイメージを持って面談に臨めます。
2つ目は、入力フォーマットやマニュアルなどの仕組みがしっかり設計されている点です。段階的に優先順位を持って入力できる仕様になっているため、結果として他社から見ても分かりやすく、声がかけやすい状態が作られていると感じます。実際に募集を出してみたところ、想像以上に多くの企業様からご連絡をいただき、すでに1社とは具体的なサービス導入に向けた打ち合わせを進めている段階です。自分たちが「待っている状態」であっても連絡をいただけたのは非常にありがたかったですね。
―― マッチングのプロセスや、パートナーを探す際に意識している「コツ」があれば教えてください。
片貝さん:プロフィールや募集内容を作成する際に、あえて「テーマを絞り込みすぎず、少し広めに提示すること」を意識しています。
当社では事業開発を検討する際、「①顧客課題」「②自社アセット起点」「③外部企業起点」「④社内アイデア公募(従業員起点)」「⑤社会情勢・法律などの制度変更」「⑥他社成功事例のローカライズ(2番手戦略)」といった6つの観点を意識しています。そのため、最初から領域を特定しすぎてしまうと、せっかくの他社様からの面白いご提案や可能性を狭めてしまいます。「沿線価値向上」という軸をベースにしつつ、キーワードを広く設定してプロフィールを書くことで、他社様から「東京メトロのアセットでこんなことができるのでは」と気づきや仮説を持って声をかけていただきやすくしています。
また、毎月のプロフィール閲覧枠を活用し、ニュース等で気になった企業様を検索して、どんな新規事業部署がありどんな観点で動いているのかをリサーチするツールとしても活用しています。
―― Boundary Spanning Serviceを通じて、今後実現したいことは何でしょうか?
片貝さん:他社様の強みやアイデアと、私たちが持つアセットを掛け合わせることで、より相性の良いパートナーと「より早い事業開発」を実現したいと考えています。
自社単独でゼロから会話を重ねて検証していくのは非常に時間がかかりますが、本サービスを通じてお互いに仮説を持った状態で出会うことで、様々なパターンの検証をスピーディーに回していきたいです。
―― 最後に、Boundary Spanning Serviceの導入を検討されている方へメッセージをお願いします。
片貝さん:新規事業開発において、「他社と繋がりたいけれど良い出会いがない」という悩みはどの企業も抱えていると思います。こうしたプラットフォームは参加する企業が増えて盛り上がっているタイミングこそ、良い出会いが増えるチャンスだと思います。
私たち東京地下鉄株式会社も、まだまだ自社だけではできていない領域がたくさんあります。「東京メトロの沿線客に向けて、自社のサービスを掛け合わせたらこんな価値が提供できるのでは」「東京メトロと組めばこんなことができるのではないか」という仮説や気づきをお持ちの事業者様は、ぜひお気軽にお声がけください。一緒に新しい生活サービスを作っていきましょう!

『Boundary Spanning Service』は、申込開始後、大変多くの反響がありました。
すでにお申し込みいただいた企業の業種・分野については、自動車、商社、航空、金融などの大企業や、AI・メタバース関連のベンチャー企業、エンタメ・金融含むソニーグループ企業など多岐にわたります。
私たちは、このサービスをきっかけに生まれた組織・企業の連携と、「Sony Acceleration Platform」が12年間の活動の中で培ってきた事業開発の知見やアクセラレーションサービスなどを組み合わせることで、イノベーションの創出を加速させていきます。