Sony Acceleration Platformは、今年1月にビジネスマッチングプラットフォームサービス『Boundary Spanning Service』の提供を開始しました。
このサービスは、事業開発における企業や組織の連携の難しさを解消するために開発したもので、部署単位での登録や、情報の公開範囲を指定することが可能です。
本連載「Boundary Spanning Service 利用者のリアルな声」では、『Boundary Spanning Service』を実際にご利用いただいている方々に、導入の理由やサービスを通じて実現したいことを伺います。


―株式会社ソニー・ミュージックソリューションズ ブランドPR部の役割を教えてください。
ソニーミュージックグループは大きく分けて3つの事業があります。
音楽レーベル事業、アニメなどのコンテンツIP事業、そして様々なソリューションを提供する、私たち株式会社ソニー・ミュージックソリューションズ(ソニー・ミュージックソリューションズ)の事業です。
私たちは、ソニーミュージックグループの持つ音楽やキャラクターのIPなどを活用したソリューションを提供しており、例えば、「ソニーミュージックのアーティストを起用したイベントを開催できないか」「ソニーミュージックのIPを使ったサービスプロモーションをしたい」といったご要望をソニーグループ外からも多くいただきますので、そういったことに対応していくのが私たちブランドPR部の主な業務内容です。
私たちのブランドPR部の前身の部署は、それまで外注していたPR施策を内製化するため、ソニーミュージックグループ内のPR部門として5年前に立ち上がりました。当時は、株式会社ソニー・ミュージックレーベルズに組織が所属しており音楽の宣伝を専門とする機関でしたが、音楽以外の部分でもPR施策を手掛けられるのではないかと対応範囲が広がり、現在のソニー・ミュージックソリューションズに部署ごと異動して、1年ほど経ったところです。

―現在、ブランドPR部では、どのような課題をお持ちでしょうか。
これまでは放送局や雑誌社などメディアとの接点が中心でしたが、昨今のあらゆるお客様のニーズに応えるべく、今後は業種を問わずさまざまな機関や企業と繋がる必要があります。まさに、ソニーミュージックグループ内でバウンダリースパニングを実現しなくてはいけない部署です。そのため、縦横無尽にあらゆるところに顔を出して、色々なコネクションを築き、より大きなPRに繋げていくというところが主な取り組みです。
以前は、ソニーグループ内へのソリューション提供が中心でしたが、今ではソニーグループ外に大きく広がりを見せています。例えばエンタテインメント・IPを活用したプロモーションをしたいという需要はとても多く、地方自治体やスポーツチームからお声が掛かったり、サステイナビリティの取り組みに力を入れている企業からのご相談をいただいたりとさまざまです。
―『Boundary Spanning Service』をお使いいただくことになった理由を教えてください。
現時点では、私たちはコストセンター的な立ち位置で、このブランドPRを事業化していくことでプロフィットセンターに変革を遂げることを考えております。ところが、私たちは新たな事業を立ち上げた経験がなかったので、どうしたらよいものかとソニーグループ内で助けてくれそうな部門を探していた際、Sony Acceleration Platformにたどり着き、Sony Acceleration Platformの説明会に参加したことがきっかけで問い合わせをしました。
そこで、アクセラレーターの方とディスカッションをしている中で、Boundary Spanning Serviceのことをご紹介いただきました。私たちが持つ課題や活動の目的とも合致しているため、サービスを利用させていただくことになりました。
―『Boundary Spanning Service』に期待されること・得られる最大のメリットは何でしょうか。
特に他サービスとの差別化のポイントとして、Boundary Spanning Serviceは、利用者同士にただ委ねて繋がるといった無機質なものではなく、必要に応じて繋がるためのサポートや課題解決をするための支援をSony Acceleration Platformのアクセラレーターから受けられるといった点で、きちんとコーディネートしていただけていると感じています。
また、私たちのように部署として登録ができる点が魅力的だと思いました。会社単位での登録が必須だと、どうしても社内稟議に時間かかってしまいます。部署や課、プロジェクトといった小さな単位でも登録ができるためトライアルという観点でもチャレンジしやすいと感じました。実際に、ソニーミュージックグループの周りのいくつかの部署にも紹介したところ、早速登録されていました。
Boundary Spanning Serviceの企画を面白いと感じられる企業はとても多いと思うので、このサービスをソニーグループの一員として私たちももっと広めていかなければいけないと感じていますし、成功事例を作って、色々な形で皆さんに興味持っていただけるようなサービスになっていってほしいなと思っています。

『Boundary Spanning Service』は、申込開始後、大変多くの反響がありました。
すでにお申し込みいただいた企業の業種・分野については、自動車、商社、航空、金融などの大企業や、AI・メタバース関連のベンチャー企業、エンタメ・金融含むソニーグループ企業など多岐にわたります。
私たちは、このサービスをきっかけに生まれた組織・企業の連携と、「Sony Acceleration Platform」が11年間の活動の中で培ってきた事業開発の知見やアクセラレーションサービスなどを組み合わせることで、イノベーションの創出を加速させたいと考えています。
2026年3月までは完全無料でお使いいただけますので、ぜひお気軽にお申し込みください!