Sony Acceleration Platformは、今年1月にビジネスマッチングプラットフォームサービス『Boundary Spanning Service』の提供を開始しました。
このサービスは、事業開発における企業や組織の連携の難しさを解消するために開発したもので、部署単位での登録や、情報の公開範囲を指定することが可能です。
本連載「Boundary Spanning Service 利用者のリアルな声」では、『Boundary Spanning Service』を実際にご利用いただいている方々に、導入の理由やサービスを通じて実現したいことを伺います。


―― 総合企画室の役割を教えてください。
”ミズノスポーツテック”は、スポーツテックで社会を変えるスタートアップ共創ビジョンである『ミズノスタートアップ共創』を掲げ、世界中の方が「楽しく体を動かせる」ように、新しい製品・サービスの開発、事業にチャレンジしている新規事業組織です。『スポーツで人を幸せにする』というビジョン達成のため、 スポーツの力を活かした社会課題の解決を目指しています。
私たち総合企画室は、スタートアップとの共創や出資を担当しています。
世界中でスポーツに関するスタートアップや、スタートアップに限らず新サービスを探してきて、弊社の顧客であるスポーツチームなどに販売したり、共同開発したものを提供したりすることがミッションです。
――『Boundary Spanning Service』をお使いいただくことになった理由を教えてください。
Boundary Spanning Serviceは、ソニーさんからご案内いただいたことがきっかけで知りました。来年3月まで完全無料とのことでしたので、まずは試しに使ってみようということになりました。

――『Boundary Spanning Service』で得られる最大のメリットは何でしょうか?
他のビジネスマッチングサービスとの違いとしては、やはりソニーグループ各社の皆さんと繋がれることが一つの大きなメリットだと感じています。
特に、既に登録されているチームの中にスポーツテック関連のチームがあると使い始める前から伺っていましたので、これから繋がれるかもしれないと楽しみにしています。
――『Boundary Spanning Service』で実現したいことはなんでしょうか?
現状私たちは、Boundary Spanning Serviceをプル型で利用することを想定しています。
元々他のビジネスマッチングサービスを利用していたこともあったのですが、たとえば「オープンイノベーション」というテーマで募集をかけても、なかなかそこに繋がらないような一方的な営業売込みが多くきてしまうことが課題でした。
そのため、私たちのことを知っていただき、メッセージや具体的なご提案をいただけると嬉しいです。「プロフィールページや公募内容のこの項目を見ました」とご連絡をくださる企業の方のメッセージは、目に留まりますね。企業の人材採用と似たような感覚かもしれません。
また、自社のホームページで募集をかけるのと他社のサービスやプラットフォームを活用するのとでは、意味合いが変わってくると考えています。よって、Boundary Spanning Serviceでは、弊社をピンポイントで探しているわけではない企業の方からのお声がけも大歓迎です。
「知らなかったけど、ミズノってこんなことをやっているのか。それならば、提案をしてみよう」と、私たちを新たに発見いただけたら嬉しいですね。
私たちが想像し得る範囲のことは、すでにどこかの企業が自社で事業開発や製品開発を進めていることが多いですし、私たちが協業を想像しやすい企業には、直接お声がけをして繋がることが既にでき始めているので、想像もしていないようなところからお声がかかるとありがたいです。大企業やスタートアップに限らず、私たちがまだ知らない技術を教えていただいたり、一見スポーツに繋がらなさそうな意外な業種から共同開発のご提案をいただいたり―。
Boundary Spanning Serviceでは、私たちの想像を超えるような出会いがあることを期待しています。

『Boundary Spanning Service』は、申込開始後、大変多くの反響がありました。
すでにお申し込みいただいた企業の業種・分野については、自動車、商社、航空、金融などの大企業や、AI・メタバース関連のベンチャー企業、エンタメ・金融含むソニーグループ企業など多岐にわたります。
私たちは、このサービスをきっかけに生まれた組織・企業の連携と、「Sony Acceleration Platform」が11年間の活動の中で培ってきた事業開発の知見やアクセラレーションサービスなどを組み合わせることで、イノベーションの創出を加速させたいと考えています。
2026年3月までは完全無料でお使いいただけますので、ぜひお気軽にお申し込みください!