2026.05.22
What's New? 〜未来を創るイノベーション〜

住友商事株式会社「ロボどら」

本連載「What's New? 〜未来を創るイノベーション〜」では、さまざまな企業・組織の新商品・新サービスをご紹介します。こんな発想があったのか!という驚きと、未来を創るワクワク感を味わっていただきながら、ぜひご自身のプロジェクトや企画に活かせるヒントを得ていただければ幸いです。

■  会社・部署名

住友商事株式会社
自動車グループ Beyond Mobility SBU

■ どんな商品・サービスですか?

「ロボどら」は、名古屋大学の研究技術を基にした 「AIコミュニケーションロボットが音声で安全運転を支援するサービス」です。
例えば、事故リスクが高い一時停止交差点の手前で、ロボットがやさしく話しかけ、一時停止を促します 。

従来の音声運転支援はミスを指摘する減点方式の警告が主流でしたが、「ロボどら」は、一時停止などの正しい運転をリアルタイムで支援・評価し、安全運転ができた時にはその直後にロボットがしっかりと「褒める」機能も搭載しています。褒められることでドライバーは自己効力感を高め、義務感からではなく前向きな気持ちで継続的に運転行動を改善していくことができます。

なお、サービス名の「ロボどら」は、「ロボットと一緒に安全どらイブ」の略です。「ドライブ」を敢えてひらがなの「どら」とすることで、ロボットとの暮らしや運転支援における「やさしさ」や「親しみやすさ」を表現しています。

ロボットと一緒に安全どらイブ-pic1

■ ロボどらの一番の魅力はなんですか?

「ロボどら」の一番の魅力は、ロボットの存在が信頼できる相棒だからこそ成し得る、運転支援の「高い受容性」です。

その鍵は、家での親密な関係性をそのまま車内へ持ち込めることにあります。運転時だけではなく日常的にロボットと交流し、深い愛着を育んでいるからこそ、ドライバーは素直にその言葉を受け入れられます。これは名古屋大学の研究成果として実証されているだけでなく、弊社の実証実験でも「かわいいロボットの運転支援だからすんなり受け入れられた」と、多くの手応えを得ています。

さらに、助手席に信頼できるパートナーがいるかのような「同乗者効果」をもたらし、一人での運転時よりも安全確認などの注意力が自然と向上することも実証されています。

このように、「ロボどら」は単なる通知デバイスを超え、心理的な安心感を高めながら安全な走行をサポートします。この心理的な繋がりが生む価値こそが、従来の音声支援にはない唯一無二の強みです。

■ ロボどらで、どんな未来を描きますか?

私たちの目指す未来は、高齢者に一方的に免許返納を促すことではありません。運転寿命を延ばし、安全に運転を続けていただけるモビリティ社会の実現です。そのためには、高齢者が「楽しい」と心から感じ、自ら「使い続けたい」と思える支援サービスが不可欠であり、それは「ロボどら」こそが解決できると確信しています。

現在、パートナー企業と共に2026年度中の有償実証実験の実施に向け、準備を進めています。これまで「ロボどら」が、NHKの「クローズアップ現代」をはじめとする多数のメディアで紹介され大きな注目を浴びてきたことは、このソリューションが社会から切望されている証拠だと自負しています。この高まる期待を追い風に、一気に社会実装へと繋げていく考えです。

将来的には、AIコミュニケーションロボットが運転支援の枠を超え、高齢者の生活そのものに寄り添うパートナーとなることを目指しています。高齢者の移動の自由を守るだけでなく、日々の暮らしに彩りを与え、人生をより輝かしいものへと変えていく。そんなQOL向上への貢献こそが、私たちの描く最終的なビジョンです。

Sony Acceleration Platformは、新たな価値を創造し豊かで持続可能な社会を創出することを目的に2014年にソニー社内の新規事業促進プログラムとしてスタートし、2018年10月からは社外にもサービス提供を開始。ソニーが培ってきた事業開発のノウハウや経験豊富なアクセラレーターによる伴走支援により、1030件以上の支援を27業種の企業へ提供。
新規事業支援だけでなく、経営改善、事業開発、組織開発、人材開発、結合促進まで幅広い事業開発における課題解決を行ううえで、ソニーとともに課題解決に挑む「ソリューションパートナー企業」のネットワーク拡充と、それによる提供ソリューションの拡充を目指します。(※ 2026年4月末時点)

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