2025.01.30

事業開発を体系的に学べるプログラム「イノベーション・アカデミー」を開催しました

2024年12月16日(月)・年12月17日(月)の2日間にわたり、イノベーション・アカデミーがSony Acceleration Platformの共創スペースCreative Loungeで開催されました。

「イノベーション・アカデミー」は、Sony Acceleration Platformがご支援している企業の皆さまを対象に開かれる特別プログラムです。

 

事業開発をアカデミックに学べるオリジナルテキストブック

イノベーション・アカデミーでは、Sony Acceleration Platformの責任者を務める小田島が、オリジナルのテキストブックを用いて事業開発の仕組み創りや事業創りのノウハウをソニーでの実践経験を交えて解説します。
テキストブックを活用することで、事業開発のプロセスや事業計画の立て方などをアカデミックかつ網羅的・体系的に学ぶことができます。日頃対峙している事業開発の工程や課題を俯瞰して捉えることができるため、事業開発に取り組む中で、自身が今どのような立ち位置にいるのか、課題をどのように解決していくべきかなどがより明確化されます。

実際に使用されている、小田島が自ら手掛けた5つのテキストブック(非売品)をご紹介します。

 

① 事業を生み出すしくみの作り方 20のステップ

Sony Acceleration Platformが事業創出の仕組みをどのように作ったのか、実際に行ったプロセスを20のステップに分けて紹介しています。ステップごと、WHAT(何)/WHY(なぜ)/WHO(誰)/HOW(どのように)/EFFECT(効果)が明示されており、そのステップの必要性・重要性が腑に落ちる構成です。

② 事業の創り方・拡大の仕方 8ステップ

ゼロからの事業の作り方を8つのステップに分け、ソニーの事例も交えて紹介します。事業開発をしたことがない人でも理解しやすいよう、8つのステップを1つの繋がった物語に仕立てており、ステップごとの解説やポイントも記載されていて、わかりやすく構成されています。

③ 事業計画書のテンプレート 50

事業計画書の要素を50のポイントに分解し、企業内で投資を得るためのTipsを紹介します。実際にSony Acceleration Platformで使用し社内で投資審議を通してきた事業計画書がベースとなっており、すぐに使えるフォーマットと解説が載っています。

④ 組織を成功に導くチームビルディング ワークショップ11

チームビルディングのために1年間に取り組むべき11個のワークショップを紹介しています。Sony Acceleration Platformで事業化したプロジェクトで実際に行っていた内容ですので、ワークショップの概要やタイムマネジメントもふく含めたアジェンダが具体的に記載されているほか、ワークショップごとのポイントや事後アクションなども明示しています。

⑤ 事業開発の力を育てる考え方 333 ~考え方の転換~

新しいことに挑戦している人に向け、事業開発に取り組む際の考え方や心構えを記しています。事業開発の領域に閉じず、日々の生活や業務をポジティブに推進していくためのエッセンスがたくさん詰まっています。

また、最後に「既存事業での新規事業の創り方 27」と称したプレゼン形式の講義も実施をします。ここでは小田島の既存事業での経験をもとに、逆境をはねのけ、ゼロから事業を創り300億円に拡大させるまでの失敗と学び、壁と打開策が共有されます。

このプログラムでは、2日間にわたり6つのテキストブックを学んでいきますが、テキストブックの解説を聞く”インプット”と、グループでディスカッションし講師の小田島に質問をする”アウトプット”がセットになっており、学んだ内容が定着しやすい構成になっています。

また、講義中心の学習をメインとしたプログラムですが、同じ志や課題を持つ皆さまが繋がっていただけるよう、プログラム開始前や昼食の時間にコミュニケーションタイムを設置し、企業や業界の垣根を超えたコミュニティづくりの場にもなっています。

 

大盛り上がりの2日間!

イノベーション・アカデミーには、新規事業・事業開発プロジェクトを推進する立場の方、社内の新規事業・事業開発を生み出すための仕組みづくりをしている方(新規事業のオーディション事務局を運営されている方など)の両方の立場の方が多数参加されていました。

質疑応答の時間では、様々な立場からあらゆる課題や悩みの相談事項が投げかけられました。参加者は「うん、うん」と頷きながら質問者の悩みや小田島の回答に共感している様子が見られました。

特に具体的かつ差し迫った課題をお持ちの方が多い「事業計画書」のセッションでは、「事業計画書にはどれくらい時間がかかったのか」、「どのような項目を網羅すれば上申時のプレゼンテーションを切り抜けられるのか」など、より具体的な質問が多く飛び交い、関心度の高さが伺えました。

また、「既存事業での新規事業の創り方 27」の解説では、ここでしか聞けない小田島自身の生々しい失敗談や営業時代に培った経験などを通して得られた、ビジネス以外にも活かせるコミュニケーション術やチームビルディング術が語られ、「自身も営業としてキャリアをスタートしたので、とても共感ができましたし、その経験を生かすことができると感じました」や「人をとても大事にされていることを感じました。目からうろこの内容もあり、早速取り入れていきたいです」といった感想の声もありました。

普段は自社内で少数精鋭もしくは孤独に新規事業・事業開発を進められている参加者の方々が、同志を見つけて楽しそうにお話しされる姿がとても印象的な2日間でした。初日の交流時間では、少し緊張されながら自己紹介をされていた方も、2日目の朝の交流時間では、楽しそうに自社の取り組みを紹介しあったり、今後一緒に取り組めることがないかといったアイデアを出し合ったりと、和気あいあいとした和やかな雰囲気で会場が包まれていました。

 

参加された皆さまの声

開催終了後のアンケートでは、5段階評価で5(とても満足)と回答された方が92%、4(満足)と回答された方も含めると100%との満足度となり、ご好評をいただきました。
皆さまから寄せられた熱いコメントの一部を抜粋してお届けします!

・事業開発・計画において、ここまで体系立った話を聞くのは初めてで大変有意義だった。
大局的かつ具体的な内容で、短期的にも長期的にも大変参考になります。
実践経験を交えての内容であったため、非常に有意義な時間となりました。
・大変網羅的に体系立てた講義を頂き、学びが沢山ありました。他社さんとの交流の場もとても良い空間でした。
・非常にリアリティのある示唆に富む講義でした。(過去一番です)
・実体験から得られた気付きや反省がベースになっているため、非常にわかりやすく、説得力のあるものだった。
・質問に対しても経験からの生の回答をもらえたことがすごく良かった。
新規事業開発以外の様々な事案で活用できる内容で満足。
・テキストに落とし込んでいただいたので社内に持ち帰りやすく大変有難い。
新規事業を実行するプレイヤーとそれを伴走する事務局の両方全体像も具体も学べる貴重な機会でした。また頑張って新規事業推進に取り組もうと思います。

Sony Acceleration Platformでは、今後も新規事業・事業開発に携わる皆さまに役立つイベントを企画してまいります。お楽しみに!

Sony Acceleration Platformは、新たな価値を創造し豊かで持続可能な社会を創出することを目的に2014年にソニー社内の新規事業促進プログラムとしてスタートし、2018年10月からは社外にもサービス提供を開始。ソニーが培ってきた事業開発のノウハウや経験豊富なアクセラレーターによる伴走支援により、780件以上の支援を25業種の企業へ提供。
新規事業支援だけでなく、経営改善、事業開発、組織開発、人材開発、結合促進まで幅広い事業開発における課題解決を行ううえで、ソニーとともに課題解決に挑む「ソリューションパートナー企業」のネットワーク拡充と、それによる提供ソリューションの拡充を目指します。(※ 2024年12月末時点)

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